liveuse (liveuse) wrote,

ホームで転倒、電車に接触し死亡

なんて思わないで」

女神の言葉の終わりと異常な力場の消滅は同時だった。

二人は意外そうな顔をして女神を見つめる。その背は寂しげで。これまで見てきた彼女のどの雰囲気にもそぐわなかった。

「それに、私が送れる場所は髪も目も黒い色をした人が多いわ。貴方達は静かに過ごしたいのでしょう?聞こえないの?」
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「は、はい!」

女神の態度の変化に気圧されて沈黙していた二人の内、男が何とか彼女の問いに応じた。

「なら髪と目は黒く染めておいてあげる。異世界で鬼と追われることのないようにね」

「ありがとう、ございます」

「後は、言葉ね。言葉と文字ぐらいわからなかったら誰だって困るもの。多少ズレはあるかもしれないけど許しなさい」

女神は、ニンフから何やら報告を受ける。

ぽっかりと開いた火口を下から見上げて、女神が天を仰ぐ。

「準備、出来たわ」

「女神よ、我らの神よ、感謝いたします」

「そういうの、いらない。私と世界を捨てていく者から感謝など受けない」

女神に情の温かみは感じない。さながら深く重い仮面でも被ったように。

「勘違いしないで。貴方達が揃って新世界にいける可能性は一割以下。そこで二年以内に生活できる程度まで鍛えられる見込みも一割以下。貴方達、才能も無いもの」

『……』

「こんなもの、死化粧みたいなものよ。ほぼ死ぬだろう者への哀れみ。それもタダであげるとでも思う? 私が、貴方達に!」

『……』

「対価は貰うわ。そうね、いずれ貴方達が新しい世界で生きていくことが出来たなら」

女神は続ける。二人のヒューマンはただ静かに言葉を待つ。

「そこで貴方達が手に入れた大切なものを一つ。私に捧げなさい。これが対価よ」
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「例え何であっても」

「お約束します」

カナート=イオとキャス=トートは神妙にその言葉を承った。自分達と女神の最後の約定。二人にとってそれは世界を跨ぐ、繋がりを絶たぬ為の約定に思われた。

「こんなことには素直なのね。……イオとトート、か。イオは深い、トートは澄んでいるという意味だったかしら。ふん、神たる私がすることでもないけど」

そう区切って女神は魔方陣の中央に進む男女がちょうど横を過ぎたときに再び次の句を紡ぎだした。

「|深澄(みすみ)、少しでも私に悪いと思ってるのならこの名を名乗りなさい。深いと澄んでいる、両方の意味のある言葉よ」

世界にノイズが加わり、立ち上った魔方陣の光は包んだ二人のヒューマンごと薄れ消えていく。

「……。行った、か。何よ、私の創ったこの世界の、一体何が不満なのよ! 後は、野となれ山となれよ。上手く行ったなら、本当にミスミなんて名乗ってたなら、いつか絶対に約定を果たさせてやるから覚悟してなさいよ」

世界転移の残滓をニンフに処理させてその痕跡や術式がこの場所から読み取れないように女神は文句を言いながら動き出す。

展開と同じくらいの時間をかけて丁寧な処理を行った女神は去ろうとするニンフを引き止める。

「寝るわ。絶対に何があっても起こすんじゃないわよ」

魔族による世界の混乱が起こる十三年前の話だ。

この後女神が不貞寝から目覚め、彼女と真の物語の開始まで二十三年。

彼がこの話を知ることになる日が来るか来ないか。

それはまだ。定められていない。

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ちょこっと現代。http://www.bagsrack.com

真父「まさか真とは思わなかったよ。確かに子供は私たちにとって大切なものだから有得なくはないけど」
真母「そうね。まさかあの約束、本当に持ち出すとは思わなかったわ」
真父「
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